「私の国が自らを完全なものにしていないことを私は知っている。自由と平等の約束をすべての人々に守るために、私たちは時に苦闘してきた。私たちも過ちを犯してきたし、世界における私たちの行動が最良の意図にそぐわなかったこともあった」
- 1961年8月4日～
- アメリカ合衆国出身
- アメリカ合衆国第44代大統領、政治家、弁護士、作家
英文
“I know my country has not perfected itself. At times, we’ve struggled to keep the promise of liberty and equality for all of our people. We’ve made our share of mistakes, and there are times when our actions around the world have not lived up to our best intentions.”
日本語訳
「私の国が自らを完全なものにしていないことを私は知っている。自由と平等の約束をすべての人々に守るために、私たちは時に苦闘してきた。私たちも過ちを犯してきたし、世界における私たちの行動が最良の意図にそぐわなかったこともあった」
解説
この発言は、バラク・オバマがアメリカ合衆国の理想と現実の間にある葛藤と誠実に向き合う姿勢を示したものである。彼は、自由と平等という国家の基本理念を完全には実現できていないことを率直に認め、自己批判的に国の歩みを見つめる重要性を強調している。特に「not lived up to our best intentions（最良の意図にそぐわなかった）」という表現は、善意だけでは正義は保証されず、行動の結果に責任を持たねばならないという深い認識を示している。
背景には、アメリカの歴史における人種差別、戦争、外交政策の失敗など、理想と現実の乖離に対する国際的・国内的な批判がある。オバマは、自国の過ちを隠すのではなく、誠実に認めた上で、よりよい未来を目指すべきだと訴えた。この発言は、自己認識に基づく健全な愛国心と、改善に向けた責任感を体現するリーダーシップを示している。
現代においてもこのメッセージは極めて重要である。たとえば、国際社会における信頼の構築や、国内の社会正義の推進において、オバマのこの発言は、理想を掲げるだけでなく、現実と向き合い、不断の自己改革を続けることが真の強さであるという普遍的な教訓を力強く伝えている。
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