「キューバを孤立させ続けた50年は民主主義を促進することに失敗し、ラテンアメリカにおける我々の立場を後退させた。だからこそ我々は国交を回復し、旅行と商取引の門戸を開き、キューバ国民の生活を改善するための体制を整えた」

バラク・オバマの名言・格言・警句
  • 1961年8月4日~
  • アメリカ合衆国出身
  • アメリカ合衆国第44代大統領、政治家、弁護士、作家

英文

“Fifty years of isolating Cuba had failed to promote democracy, setting us back in Latin America. That’s why we restored diplomatic relations, opened the door to travel and commerce, and positioned ourselves to improve the lives of the Cuban people.”

日本語訳

「キューバを孤立させ続けた50年は民主主義を促進することに失敗し、ラテンアメリカにおける我々の立場を後退させた。だからこそ我々は国交を回復し、旅行と商取引の門戸を開き、キューバ国民の生活を改善するための体制を整えた」

解説

この発言は、バラク・オバマが2014年に発表した対キューバ政策転換について説明したものである。アメリカは長年、キューバに対して経済封鎖と外交断絶という孤立政策を続けてきたが、それが民主主義の促進にはつながらず、むしろ地域での影響力低下を招いたとオバマは指摘した。彼はこの失敗を認め、新たなアプローチの必要性を訴えたのである。

背景には、冷戦終結後も続いた時代錯誤的な政策に対する国内外からの批判があった。オバマは、孤立ではなく関与と対話こそが変革を促すという信念に基づき、キューバとの国交正常化を推進した。この措置には、渡航制限の緩和、商業活動の拡大、人的交流の促進が含まれ、長年閉ざされていた両国関係に新たな可能性を開いた。

現代においてもこの姿勢は示唆に富む。たとえば、対立国との関係構築において、制裁一辺倒ではなく対話を重視するアプローチが、より持続的な成果を生む可能性がある。オバマのこの発言は、現実を直視し、柔軟に戦略を見直すリーダーシップの重要性を鮮やかに物語っている。

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