「私がここに来てからの二年半で、前の43人の大統領以上にこの原則を守るための取り組みを行ってきた。それは『Don’t Ask, Don’t Tell』の廃止であれ、ゲイやレズビアンのパートナーが病院で互いに面会できるようにすることであれ、同性カップルに連邦の福利厚生を提供できるようにすることであれ、同じである」

バラク・オバマの名言・格言・警句(画像はイメージです)
バラク・オバマの名言・格言・警句(画像はイメージです)

1961年8月4日~
アメリカ合衆国出身
政治家、弁護士、作家

バラク・オバマは、アメリカ合衆国第44代大統領として、2009年から2017年まで務めた人物である。

最大の功績は、医療保険制度改革、いわゆるオバマケアを成立させたことであり、数千万人の無保険者に保険加入の道を開いた。また、パリ協定への参加を主導し、気候変動対策にも取り組んだ。外交面ではキューバとの国交正常化を実現し、イラン核合意にも署名した。

しかし、政策推進にあたり議会との対立が激化し、分断を深めたとの批判もある。人種問題や中東政策への対応も賛否が分かれている。彼の理想主義的な演説と実務とのギャップを指摘する声も存在する。

英文

“And we have done more in the two and a half years that I’ve been in here than the previous 43 Presidents to uphold that principle, whether it’s ending ‘don’t ask, don’t tell,’ making sure that gay and lesbian partners can visit each other in hospitals, making sure that federal benefits can be provided to same-sex couples.”

日本語訳

「私がここに来てからの二年半で、前の43人の大統領以上にこの原則を守るための取り組みを行ってきた。それは『Don’t Ask, Don’t Tell』の廃止であれ、ゲイやレズビアンのパートナーが病院で互いに面会できるようにすることであれ、同性カップルに連邦の福利厚生を提供できるようにすることであれ、同じである」

解説

この発言は、バラク・オバマがLGBTQ+の権利拡大に向けた自身の政権の実績を誇ったものである。彼は、歴代大統領の中でも特に積極的に平等原則を推進してきたと主張し、制度改革を具体的に列挙することで、その成果を強調した。ここでの「uphold that principle(その原則を守る)」とは、すべての人に対する平等と人権の尊重を意味している。

背景には、アメリカ軍における同性愛者差別を温存していた『Don’t Ask, Don’t Tell』政策の廃止や、同性カップルの法的権利拡大といった具体的な進展がある。オバマは、これらの改革によって、連邦レベルでの制度的な差別を取り除き、LGBTQ+の人々により公平な社会参加の道を開いたことを自負している。この発言は、大統領としての行動力と理念の一致を示すものとなっている。

現代においてもこの実績は大きな意味を持つ。たとえば、LGBTQ+の権利向上をめぐる国際的な潮流において、オバマ政権の取り組みは法と政策を通じて平等を実現するモデルとなっている。オバマのこの発言は、歴史を動かすリーダーシップには理念と実践の両立が不可欠であるという強いメッセージを発している。

感想はコメント欄へ

この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか?


申し込む
注目する
guest

0 Comments
最も古い
最新 高評価
インラインフィードバック
すべてのコメントを見る