P・J・オローク 「カブールは城壁都市である――そう聞くとロマンチックに響くが、実際の壁は、クレーンで設置された高さ10フィート、長さ15フィートのプレキャスト鉄筋コンクリート製の防爆バリアだ。その上には土嚢が積まれ、さらにその上には銃口を突き出した監視所が設置されている」
P・J・オローク 「最近飛行機に乗ると、中年の男たちはみんな、8歳のころの私のような格好をしている。ショートパンツにTシャツだ。それは飛行機の中だけではない。ビジネスオフィスにも、職員室にも、教会にさえいる」
P・J・オローク 「トレドは刺激的というより、幸せな街だ。なぜなら、不幸になる一番の近道は自分を真剣に捉えすぎることだが、自分を真剣に捉えるのは、野球チームの名前が『マッドヘンズ』であると難しいからだ」
P・J・オローク 「地方自治の重要性は、都市や州の崩壊を連邦政府の報復措置で片づけてきたアメリカには、なかなか見えにくいかもしれない。その背景に理由がある場合もある――南北戦争のように。だが多くの場合、理由など見当たらない――『落ちこぼれゼロ法』のように」
P・J・オローク 「コンピュータは適応力がありすぎる気がする。まるで社会科学で研究する奇妙な原住民や風変わりな社会、精神を病んだ人々のようだ。デジタルの世界には、私の好みに合わないほどの『対向する親指』がある。人間にあまりにも近すぎるのだ」
P・J・オローク 「ヘンリー・アダムズには、現代的思想家の原型だけでなく、もっと興味深い人物を見いだした。毒舌で、泣き言ばかりの、尊大な偏屈者であり、野心は挫折し、優雅さなく老いていき、宇宙に怒り、自らの青臭い理想に恥じ入っている。それでも私は彼をとても愛しく思っている」
P・J・オローク 「十五歳のとき、私は都会で暮らすことを夢見ていた。それは多くの若者がそうするように、自分が芸術的で繊細だと思っていたからだ。ここで言う『芸術的で繊細』とは、背が低く、痩せていて、キスの経験がなく、運動が苦手で、高校ではC平均の成績という意味である」