テイヤール 「奇妙なことである。あらゆる科学の中心であり創造者である人間こそが、科学がいまだ宇宙の一様な表象に組み込むことに成功していない唯一の対象である。我々は彼の骨の歴史を知っているが、その反省的知性のための秩序ある場所はいまだ自然の中に見いだされていない」
テイヤール 「いかに偉大な神秘であろうか、かつて我らの魂の息吹によって生命を得た最初の細胞は! いかに解き難いことであろうか、我らが永遠に組み込まれている連続する影響の結合は! 我ら一人ひとりの中に、物質を通じて、世界の全歴史が部分的に反映されている」
テイヤール 「人間は、機械によって物質的労苦に手と心を縛りつけていた不安から次第に解放され、多くの仕事から免れ、しかも自らの知性が絶えず生み出し改良せざるを得ない装置によって、行動の速度をますます高めることを強いられた結果、突然の怠惰の中に投げ込まれようとしている」
テイヤール 「知られている人類の化石の数はゆっくりとしか増えない。しかしそれらを見て評価する方法は急速に進歩することができ、実際そうなっている。先史時代における全く驚異的な発見がない場合でも、人間を理解するための最新かつ科学的な方法が存在し、それは堅実に古生物学に基づ...
テイヤール 「キリストは死を征服された。それは単にその悪しき効果を抑えることによってではなく、その毒を逆転させることによってである。キリストの復活の力によって、もはや何ものも必然的に死をもたらすのではなく、すべてが神の御手の祝福された触れ合い、神の御心の祝福された働き...
テイヤール 「他の子供たちが、人や芸術や宗教に対して初めて『感情』を抱く年頃に、私は優しく、善良で、そして敬虔でさえあった。つまりそれは、母の影響のもとで、幼子イエスへの信心に身を捧げていたということである」
テイヤール 「もし他の何よりも恐れを抱かないことが一つあるとすれば、それは自分の意見のために迫害を受けることであると私は思う。多くの点について私は自信がないかもしれないが、真理や知的独立に関わることとなれば、私は決して退かない――信念のために自らを犠牲にすること以上に...
テイヤール 「結局のところ、キリスト教を他のあらゆる信仰の形態に対して難攻不落の優位性たらしめているものは、それがますます意識的にキリスト生成(Christogenesis)と同一視されることである。言い換えれば、それは同時に不死化し統合する、ある普遍的臨在の出現を自...
テイヤール 「もし私たちが幸福であろうとするなら、まず抵抗の最も少ない道に従おうとする傾向に逆らわなければならない。その傾向は、私たちを現状にとどまらせるか、あるいは人生に新たな推進力を与えるものを主として外的な活動に求めさせるからである」
テイヤール 「批判的な眼で見ると、過去を織りなす糸は本質的に果てしなく、分割不可能である。科学的に言えば、私たちは何事の絶対的な始まりを把握することはできず、すべては何かに延長され、その先にさらに別のものが続いている」
テイヤール 「私はこうした考えを表現したい――ついに小さな国々、小さな仲間集団、小さな宗派の仕切りや天井を突き抜け、それらすべてを超えて立ち上がり、自らを地球の子であり市民であると見いだす人間の考えを」
テイヤール 「悪の問題、すなわち純粋に物理的なものを含め、私たちの失敗を創造的な善と創造的な力とどう調和させるかという問題は、私たちの心と知性にとって、常に宇宙で最も不穏な神秘の一つとして残り続けるであろう」
テイヤール 「意識の量と質は、地質学的時代を通じて常に成長してきたと言える。この点において、神経組織が発達し、したがって心理的能力が疑いなく最大に達した人間は、科学的に見れば霊長類の進化の自然な中心とみなされ得る」