松下幸之助 「世間は道場である、人間錬成の道場である。私はそう思います。いろいろな状態がクモの巣を張ったごとくにありますから、それにみな尋ねていくことによって、自分の具体的な活動のかたちが求められてくると思うのです」
松下幸之助 「会社とか国が、どうも好ましくないというような状態に陥ったと気づいた場合には、やはり体面を気にせず、躊躇することなく、すぐに治療することが大切だと思う。なすべきときには何でもなさねばならないと思うのである」
松下幸之助 「会社の経営者というものは、やはり、会社としての経営の基本的な方針は全員に徹底させるが、あとはできるだけ各人の責任において自由にやってもらう、というやり方をとったほうがよいのではないだろうか」
松下幸之助 「会社に力があっても、それをはね返すというか、弱める力があっては何もなりません。だから皆さんは、個々の力を養成すると同時に、養成して高まった個々の力をいい意味に調和させるチームワークをとることが大切です」
松下幸之助 「今はそういう最高位にある事業部の部長、会社であれば社長、会長という人がいちばん率先してあたる、それで見本を見せる。『こういうように販売するんや、こういうように売りこむんだ』ということをやれるだけの人でなくてはいかん」
松下幸之助 「半分は先輩から教えてもらう、半分は部下から教えてもらう。その二つの教えを自分が消化をして、みずからそこにものを求めていく、ものをつくりあげていく、わが腕にする、わが技術にするということがなくてはいけない」
松下幸之助 「何らかのかたちで、自分の頭で投資するか、知恵で投資するか、あるいは時間で投資するか、何らかのかたちで投資するという面が必要だと私は思うのです。そのくらいのことを考えてこそ、一人前の社員といえるのではないでしょうか」