「エチオピアやスーダンなどの人々は、オードリー・ヘプバーンという名前を知りませんが、ユニセフという名前は知っています。ユニセフを目にすると、彼らの顔がぱっと明るくなります。何かが起こっているとわかるからです。例えばスーダンでは、水汲みポンプのことを『ユニセフ』と呼んでいます」

- 1929年5月4日~1993年1月20日
- ベルギー出身
- 女優、人道活動家、ファッションアイコン
- 『ローマの休日』でアカデミー主演女優賞を受賞し、その気品ある美しさと演技で世界的な人気を博した。晩年はユニセフ親善大使として世界各地の子どもたちを支援し、映画界と人道活動の両面で深い影響を残した。
英文
“People in Ethiopia, the Sudan, etc., don’t know Audrey Hepburn, but they recognize the name UNICEF. When they see UNICEF, their faces light up, because they know that something is happening. In the Sudan, for example, they call a water pump ‘UNICEF.'”
日本語訳
「エチオピアやスーダンなどの人々は、オードリー・ヘプバーンという名前を知りませんが、ユニセフという名前は知っています。ユニセフを目にすると、彼らの顔がぱっと明るくなります。何かが起こっているとわかるからです。例えばスーダンでは、水汲みポンプのことを『ユニセフ』と呼んでいます」
解説
この名言は、名声よりも行動の価値を重んじる姿勢を鮮やかに示している。オードリー・ヘプバーンは晩年、ユニセフの親善大使として紛争地や貧困地域を訪れ、人々のために尽力したが、自身の有名さではなく、ユニセフという組織がもたらす支援の実効性を誇りにしていた。「顔がぱっと明るくなる」という表現には、援助がもたらす希望の光が表れている。
この言葉は、個人の栄光ではなく、共通の善を実現する組織や理念が人々の生活を変えるという普遍的な真理を伝えている。スーダンで「水汲みポンプ=ユニセフ」と呼ばれるほど、ユニセフの活動が生活に密着していたことは、支援が単なる「支援」にとどまらず、命をつなぐインフラとなっていた証である。
現代においても、国際的な援助や支援の意義が問われる中で、この名言は支援の「顔」ではなく、「効果」こそが人々に希望を与えるという真実を示している。名声は一時的だが、行動の積み重ねは人々の記憶と暮らしに根づくという、オードリー・ヘプバーンの生き様を象徴する言葉である。
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