「演技ができないのに演技を頼まれ、歌えないのに『ファニー・フェイス』を歌うように言われ、踊れないのにフレッド・アステアと踊るように言われました。準備もできていないあらゆることを求められました。それで私は、必死になって何とか乗り越えようとしたのです」

オードリー・ヘプバーンの名言
オードリー・ヘプバーンの名言
  • 1929年5月4日~1993年1月20日
  • ベルギー出身
  • 女優、人道活動家、ファッションアイコン
  • 『ローマの休日』でアカデミー主演女優賞を受賞し、その気品ある美しさと演技で世界的な人気を博した。晩年はユニセフ親善大使として世界各地の子どもたちを支援し、映画界と人道活動の両面で深い影響を残した。

英文

“I was asked to act when I couldn’t act. I was asked to sing ‘Funny Face’ when I couldn’t sing, and dance with Fred Astaire when I couldn’t dance – and do all kinds of things I wasn’t prepared for. Then I tried like mad to cope with it.”

日本語訳

「演技ができないのに演技を頼まれ、歌えないのに『ファニー・フェイス』を歌うように言われ、踊れないのにフレッド・アステアと踊るように言われました。準備もできていないあらゆることを求められました。それで私は、必死になって何とか乗り越えようとしたのです」

解説

この名言は、未知への挑戦と、それを乗り越えようとするひたむきな努力の物語を語っている。オードリー・ヘプバーンは、生まれつき演技や歌、ダンスの才能に恵まれていたわけではないことを正直に認めながらも、その都度訪れた機会に対して、恐れずに飛び込み、全力で取り組んだ姿勢をこの言葉に込めている。「準備ができていなかった」という一言は、不完全な状態でも挑戦することの勇気を象徴している。

彼女が主演した『ファニー・フェイス』でのフレッド・アステアとの共演はまさにその典型であり、ダンサーとしての未熟さを補うために、彼女は膨大な練習を重ねた。この名言には、チャンスは準備が整ってから訪れるのではなく、むしろ「準備がないとき」に訪れ、それにどう応じるかが運命を左右するという現実が、実体験として語られている。

現代においても、「自信がないから挑戦できない」「十分な準備ができていないからやめておこう」と考える人は多い。しかしこの名言は、未完成でも恐れずに一歩踏み出すことの価値と、努力の先にある成長の可能性を力強く教えてくれる。「必死に何とか乗り越えた」その姿勢こそが、真のプロフェッショナリズムであり、人生を豊かにする原動力であるというメッセージが込められた名言である。

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