「ユニセフが子どもたちにとってどれほど大切な存在か、私は証言できます。なぜなら、第二次世界大戦の直後に、私自身が食糧や医療の支援を受けた子どもの一人だったからです」

- 1929年5月4日~1993年1月20日
- ベルギー出身
- 女優、人道活動家、ファッションアイコン
- 『ローマの休日』でアカデミー主演女優賞を受賞し、その気品ある美しさと演技で世界的な人気を博した。晩年はユニセフ親善大使として世界各地の子どもたちを支援し、映画界と人道活動の両面で深い影響を残した。
英文
“I can testify to what UNICEF means to children because I was among those who received food and medical relief right after World War II.”
日本語訳
「ユニセフが子どもたちにとってどれほど大切な存在か、私は証言できます。なぜなら、第二次世界大戦の直後に、私自身が食糧や医療の支援を受けた子どもの一人だったからです」
解説
この名言は、ユニセフの意義を抽象的な理念ではなく、自身の実体験に基づいて語る力強い証言である。オードリー・ヘプバーンは、第二次世界大戦中にオランダで過酷な生活を送り、終戦後の支援によって命をつないだ一人であった。だからこそ、後年ユニセフの親善大使として活動した彼女の言葉には、単なる賛同ではなく「恩返し」としての情熱と信頼が込められている。
この言葉は、慈善活動や人道支援が遠くの誰かのためではなく、誰にでも関係し得る「自分のこと」になり得るという事実を突きつけている。「私はその子どもたちの一人だった」という一節は、聞く者に強いリアリティを与え、支援の重要性を直感的に理解させる力を持つ。彼女はユニセフの象徴であると同時に、その成果の生き証人でもあったのである。
現代においても、世界各地で戦争や災害、貧困によって苦しむ子どもたちがいる中で、この名言は支援の輪を広げるための最も説得力のあるメッセージの一つとなっている。援助が命をつなぎ、未来を変えることができるという事実を、感謝と責任の両面から語ったこの言葉は、人道の力を信じるための証拠そのものである。
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