「テッド・ターナーが大統領に選ばれるが、権力を手放したくないという理由で辞退するという空想を私は持っている」

以下はアーサー・C・クラークの情報です。
- 1917年12月16日~2008年3月19日
- イギリス出身
- 作家、未来学者、発明家
『2001年宇宙の旅』をはじめとする数々のSF作品で知られ、科学的リアリズムと想像力に富んだ世界観を築いた。人工衛星通信の概念を提唱するなど科学技術にも貢献し、20世紀のサイエンスフィクションと未来思想を象徴する存在となった。
英文
“I have a fantasy where Ted Turner is elected President but refuses because he doesn’t want to give up power.”
日本語訳
「テッド・ターナーが大統領に選ばれるが、権力を手放したくないという理由で辞退するという空想を私は持っている」
解説
この言葉は、権力とリーダーシップの皮肉な本質を風刺している。クラークは、メディア王テッド・ターナーのような強力な影響力を持つ人物が、大統領という形式的な地位よりも、実質的な支配力を重視するであろうという逆説的な想像を示した。ここには、権力とは公式な地位ではなく、影響力そのものに宿るという鋭い洞察が込められている。
この発想は、名目上の肩書きと実質的な影響力の違いに注目するものである。しばしば歴史において、公式の権力者よりも背後の経済人や思想家が実際の社会の方向を決定づけてきた。クラークは、権力の真の本質を知る者は、儀礼的な地位に縛られることを嫌うと見抜いたのである。
現代においても、巨大IT企業の経営者やグローバル投資家など、公式の政治家以上に社会に影響を与える存在が増えている。この名言は、権力とは何かを問う視点を与え、肩書きではなく実際の行動と影響によってリーダーシップが測られるべきことを示している。
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