「息子に全能のドルを残すくらいなら、呪いを残す方がましだ」

アンドリュー・カーネギー(画像はイメージです)
アンドリュー・カーネギー(画像はイメージです)
  • 1835年11月25日~1919年8月11日(83歳没)
  • スコットランド出身(後にアメリカに移住)
  • 実業家、慈善家、「鉄鋼王」

英文

”I would as soon leave my son a curse as the almighty dollar.”

日本語訳

「息子に全能のドルを残すくらいなら、呪いを残す方がましだ」

出典

出典不詳(編集中)

解説

この名言は、富の相続がもたらす弊害を鋭く指摘している。カーネギーは莫大な資産を築いた人物であったが、子孫に巨額の遺産を残すことはむしろ不幸をもたらすと考えた。安易に得た富は努力や創意工夫の精神を奪い、怠惰と堕落を生む呪いになり得ると警告しているのである。

実際、カーネギーは「富の福音(The Gospel of Wealth)」の中で、富める者は社会に財を還元すべきだと主張した。彼は教育や文化施設の整備に巨額の寄付を行い、富を社会全体の向上に役立てた。この言葉はその思想を端的に表し、富は個人のためではなく公共のために使うべきという信念に直結している。

現代社会においても、この考えは大きな意味を持つ。大富豪が子孫への遺産相続を制限し、財団や慈善事業に寄付する事例は少なくない。個人のレベルでも、財を残すこと以上に教育や価値観を伝えることの方が子にとって有益である。したがってこの名言は、富の真の役割は世代を超えて社会を豊かにすることにあるという普遍的な教えを伝えているのである。

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