「どれほどの実験を行っても、私が正しいと証明することはできない。しかし、たった一つの実験が私を間違いだと証明することはできる」

アルベルト・アインシュタインの名言・格言・警句(画像はイメージです)
アルベルト・アインシュタインの名言・格言・警句(画像はイメージです)
  • 1879年3月14日~1955年4月18日
  • ドイツ出身
  • 物理学者

英文

“No amount of experimentation can ever prove me right; a single experiment can prove me wrong.”

日本語訳

「どれほどの実験を行っても、私が正しいと証明することはできない。しかし、たった一つの実験が私を間違いだと証明することはできる」

解説

アインシュタインがこの言葉で伝えたかったのは、科学の本質が「反証可能性」にあり、真理への探究が常に検証され続けるものであるという考え方である。科学において、仮説や理論は何度も実験され、その度に「正しい」ことが確認される。しかし、たとえ多くの実験で理論が正しい結果を示したとしても、その理論が絶対的に正しいと保証されるわけではない。反対に、一度でも理論が成り立たない結果が出れば、その理論は見直されることになる。この「反証可能性」が科学的アプローチの基盤であり、科学を常に進歩させる原動力でもある。

アインシュタイン自身、相対性理論や光量子仮説などで既存の物理学を覆す理論を発表してきた。彼の理論は当初、多くの科学者から疑問視され、厳しい検証を経てきたが、それでも彼は常に新しい実験結果や観測データによって自らの理論が覆される可能性を受け入れていた。彼の言葉には、自らの理論に対する絶対的な確信ではなく、あくまで科学的な検証と批判の重要性が込められている

この言葉は、現代の科学研究においても基本的かつ重要な原則である。特に、現代の複雑な科学分野では、理論が多くの実験で支持されることがあっても、それが絶対的な真理であると断言することは難しい。たとえば、量子力学や宇宙論では、非常に多くの実験で理論が支持されているが、常に新しい発見や観測結果によって再検討が行われる。このプロセスにより、科学は絶えず進化し、より正確な理解に近づいていくのである。

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