「人間が自らの意志で行った悪事を神のせいにする傾向が強すぎます」

アガサ・クリスティ
アガサ・クリスティの名言
  • 1890年9月15日~1976年1月12日
  • イギリス出身
  • 作家
  • 架空の探偵の「エルキュール・ポアロ」や「ミス・マープル」を主人公とした推理小説シリーズ(「そして誰もいなくなった」など)が世界的にヒットした

英文

“There’s too much tendency to attribute to God the evils that man does of his own free will.”

日本語訳

「人間が自らの意志で行った悪事を神のせいにする傾向が強すぎます」

解説

この言葉は、人間の責任自由意志に対するアガサ・クリスティの見解を表している。彼女は、人間が行う悪事を神や運命のせいにするのではなく、それが人間自身の選択の結果であると理解すべきだと指摘している。この言葉には、責任転嫁することなく、自らの行動に対する責任を受け入れる必要性が込められている。悪を神に帰することで、自らの行いに対する反省や改善が失われるリスクがあると警告している。

また、この言葉は、道徳と選択の重要性をも強調している。人間には善と悪を選び取る力があり、それをどう使うかは各自の自由意志に委ねられている。クリスティは、悪い行動や選択の責任を人間自身が自覚することで、道徳的な成長や社会の改善が促されると考えている。この考え方は、他者や運命に責任を転嫁するのではなく、自己責任の概念に基づいた倫理観を支持している。

現代においても、この言葉は自己責任と道徳的な自律の重要性を示している。社会の中で他者や環境のせいにすることは容易だが、クリスティの言葉は、私たちに自分の行いを見つめ直し、より良い選択をするための内省的な視点を与えてくれる。

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