「必要は発明の母だとは思いません。発明はむしろ、怠惰、場合によっては面倒を避けようとする怠慢から直接生まれると私は考えます」
- 1890年9月15日~1976年1月12日
- イギリス出身
- 作家
- 架空の探偵の「エルキュール・ポアロ」や「ミス・マープル」を主人公とした推理小説シリーズ(「そして誰もいなくなった」など)が世界的にヒットした
英文
“I don’t think necessity is the mother of invention. Invention, in my opinion, arises directly from idleness, possibly also from laziness – to save oneself trouble.”
日本語訳
「必要は発明の母だとは思いません。発明はむしろ、怠惰、場合によっては面倒を避けようとする怠慢から直接生まれると私は考えます」
解説
この言葉は、発明や創造の源泉についての独自の視点を示している。一般的に「必要は発明の母」とされるが、アガサ・クリスティは、それとは異なる見解を持っている。彼女は、発明の動機が必ずしも切実な必要から来るわけではなく、むしろ怠け心や面倒を避けたいという欲求から生まれることがあると考えている。効率化のために新しい道具や手法が生み出される背景には、「どうすれば楽にできるか」を追求する姿勢がある。
さらに、クリスティの言葉は、創造性が必ずしも意識的な努力や計画に基づくものではないことをも示唆している。怠惰や面倒くささは一般には否定的に捉えられがちだが、実はそれが発明や改善のための大きな原動力になり得るという考えは、従来の常識に挑戦するものと言える。このように、革新的な発想がどこからでも生まれうることを肯定している。
現代においても、この視点は重要な意味を持つ。効率化や自動化が進む中で、多くの発明や技術が「もっと楽に」「もっと簡単に」という発想から生まれている。クリスティの言葉は、発想の源がどこにあるかを問わず、創造性を尊重する姿勢を教えていると言える。
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