「労働は資本に先立ち、資本から独立している。資本は労働の成果に過ぎず、労働が先に存在しなければ資本は存在し得なかった。労働は資本よりも優れたものであり、より高い評価を受けるべきである」
- 1809年2月12日~1865年4月15日
- アメリカ出身
- 政治家、弁護士
- 第16代アメリカ合衆国大統領として、隷解放宣言を発布し、南北戦争を指導して国家の統一を維持した
英文
”Labor is prior to, and independent of, capital. Capital is only the fruit of labor, and could never have existed if labor had not first existed. Labor is the superior of capital, and deserves much the higher consideration.”
日本語訳
「労働は資本に先立ち、資本から独立している。資本は労働の成果に過ぎず、労働が先に存在しなければ資本は存在し得なかった。労働は資本よりも優れたものであり、より高い評価を受けるべきである」
解説
この名言は、リンカーンが労働の重要性を資本の上に位置づけた考え方を明確に表現している。彼は、資本(富や投資)が労働によって生み出されるものであり、労働こそが社会や経済の基盤であると述べている。この言葉には、労働者の権利や価値が資本家と同等以上に認められるべきだという強い主張が込められている。
「資本は労働の成果に過ぎない」という部分は、資本主義社会において、しばしば資本が労働よりも優先される風潮を批判するものと解釈できる。リンカーンは、労働が創造性と生産性の源泉であることを指摘し、その価値を軽視してはならないと訴えている。
現代において、この名言は、経済的不平等や労働者の権利に関する議論において重要な示唆を与える。特に、労働環境の改善や公平な報酬の必要性が強調される現代社会では、労働の本質的な価値を認識することが不可欠である。リンカーンの言葉は、労働が経済と社会の発展の原動力であり、労働者が正当に評価されるべきであるという普遍的なメッセージを伝えている。
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