「政治への関心を失いつつあったが、ミズーリ妥協の廃止が私の関心を再び呼び起こした。それ以来私が行ったことは、よく知られている通りだ」

エイブラハム・リンカーン
エイブラハム・リンカーンの名言
  • 1809年2月12日~1865年4月15日
  • アメリカ出身
  • 政治家、弁護士
  • 第16代アメリカ合衆国大統領として、隷解放宣言を発布し、南北戦争を指導して国家の統一を維持した

英文

”I was losing interest in politics, when the repeal of the Missouri Compromise aroused me again. What I have done since then is pretty well known.”

日本語訳

「政治への関心を失いつつあったが、ミズーリ妥協の廃止が私の関心を再び呼び起こした。それ以来私が行ったことは、よく知られている通りだ」

解説

この名言は、リンカーンの政治活動への復帰と、その背景にあるミズーリ妥協廃止への反応を述べている。1854年のミズーリ妥協廃止は、奴隷制をめぐる緊張を激化させ、リンカーンを含む多くの人々を政治活動に駆り立てた重要な出来事だった。この発言は、リンカーンが奴隷制拡大に強く反対する立場を明確にし、それが彼の政治的再活躍のきっかけとなったことを示している。

ミズーリ妥協(1820年)は、奴隷制の拡大を制限するための妥協案だったが、1854年のカンザス・ネブラスカ法によって廃止され、奴隷制問題が新たな激動を引き起こした。リンカーンは、この事態をアメリカの民主主義と倫理に対する重大な挑戦と見なし、再び政治の舞台に立つ決意を固めた。

現代において、この名言は、道徳的・社会的な危機に直面したときの行動の重要性を示す教訓となる。特に、政治や社会問題への関与が重要であることを訴え、個人が自らの信念に基づいて行動する意義を強調している。リンカーンの言葉は、時代が求める課題に直面したとき、立ち上がり行動を起こすことの価値を伝えている。

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