「美徳はムーサ(芸術と学問の女神)たちのように常に集団で見られる。善い信念が孤立して存在することは決してない」
- 紀元前7世紀~紀元前5世紀
- インド人
- 宗教指導者、思想家
- 仏教を創始し、人々に苦しみの原因とその解決方法を示した「四諦」や「八つの道」を教え、内面的な解放と悟りを目指す修行の道を広めた
英文
“The virtues, like the Muses, are always seen in groups. A good principle was never found solitary in any breast.”
日本語訳
「美徳はムーサ(芸術と学問の女神)たちのように常に集団で見られる。善い信念が孤立して存在することは決してない」
解説
美徳は互いに支え合うものであるというこの釈迦の教えは、善き心の特性が一つだけで独立して存在するのではなく、複数の美徳が相互に関連し、支え合っていることを示している。釈迦は、真の善き心には、思いやり、誠実さ、正義感といった複数の美徳が共に存在し、それらが協調して人をより豊かに、そして他者に良い影響を与える存在にすることを教えている。この教えは、美徳が一つだけで孤立して存在するのではなく、調和の中で生き生きと働くことを説いている。
現代における人格形成や社会での振る舞いにも、この教えは大いに関連している。たとえば、誠実であることや責任感を持つことは、他者への思いやりや協力する姿勢とも密接に関わっている。仕事や家庭でも、一つの美徳が他の美徳と支え合うことで、相手からの信頼を得て良好な関係を築くことができる。誠実さだけでなく、共感や思いやりも合わせ持つことで、相手の理解が深まり、信頼関係が強固なものになる。
美徳が集団で存在することの意義は、個人の成長と社会の調和にもつながる。釈迦の言葉が示すように、思いやりと誠実さ、勇気と忍耐など、互いに関連する美徳が揃うことで、その人の人格が豊かになり、他者にとっても模範となる存在になる。真の美徳は他の美徳と共にあるときにこそ、その力を最大限に発揮し、周囲の人々にも良い影響を与える。この教えは、日々の生活の中で一つの美徳だけでなく、相互に支え合う複数の美徳を育むことの重要性を強調している。
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