「機知に富んだ言葉は何も証明しない」

ヴォルテール
ヴォルテールの名言
  • 1694年11月21日~1778年5月30日
  • フランス出身
  • 哲学者、文学者、歴史家
  • 『歴史哲学』、『寛容論』、『哲学辞典』、『哲学書簡』、『オイディプス』、『カンディード』などの多数執筆し、啓蒙思想の先駆者として知られる

英文

“A witty saying proves nothing.”

日本語訳

「機知に富んだ言葉は何も証明しない」

解説

ヴォルテールは、巧みで面白い表現が必ずしも真実や本質を証明するものではないと指摘している。機知に富んだ言葉や巧妙なフレーズは、その場の魅力を引き出し、人々に共感や笑いを提供することがあるが、論理的な証明や深い真実を示すわけではない。言葉の表現が魅力的であっても、それが内容の正確さや信頼性を保証するものではないという洞察が、この名言には込められている。

現代においても、この言葉は特にソーシャルメディアや日常の会話での表現に対する批判的な視点を促している。短くて印象的なフレーズや名言が簡単に拡散され、多くの人々に受け入れられることがあるが、その内容が必ずしも正しいとは限らない。流行語やキャッチフレーズもまた、深い論理や証拠に基づかない場合が多いため、内容の本質を見極める目が必要である。ヴォルテールの言葉は、面白さや簡潔さに惑わされず、内容の信憑性や真実を吟味することの重要性を強調している。

この名言は、表面的な機知にとらわれず、内容の価値や真実に注目するべきだという教訓を与えている。人を惹きつける言葉が本質を示すわけではなく、重要なのはその内容の背後にある論理と証拠である。ヴォルテールの言葉は、機知や表現力だけでなく、真実と論理を大切にする姿勢を持つべきであることを教えている。

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