「我々の宝は、知識の蜂の巣の中にある。我々はその場所へと絶え間なく向かう。人は本質的に翼を持つ昆虫であり、精神の蜜を集める存在である」

フリードリヒ・ニーチェ
フリードリヒ・ニーチェの名言
  • 1844年10月15日~1900年8月25日
  • ドイツ出身
  • 思想家、哲学者、詩人、古典文献学者
  • 『ツァラトゥストラはこう語った』『善悪の彼岸』『道徳の系譜』などの著作で、従来の道徳や宗教、真理に疑問を投げかけ、現代哲学に多大な影響を与えた

英文

”Our treasure lies in the beehive of our knowledge. We are perpetually on the way thither, being by nature winged insects and honey gatherers of the mind.”

日本語訳

「我々の宝は、知識の蜂の巣の中にある。我々はその場所へと絶え間なく向かう。人は本質的に翼を持つ昆虫であり、精神の蜜を集める存在である」

解説

ニーチェは、知識や学びのプロセスを「蜜集め」に例え、人間がその宝に向かい続ける存在であると描写している。ここでの「蜂の巣」は、我々が蓄積する知識の集合体を象徴し、「蜜」はその知識から得られる英知や価値である。人は本能的に、未知の世界や新しい知識へと飛び込み、自己の「宝」を見つけようとする生き物であり、その旅路こそが人間の成長であり、知的探求の本質であるとニーチェは考えている。

この比喩は、現代においても学びや自己成長の過程における無限の追求を表している。たとえば、研究者が科学の新たな発見を目指して尽力するように、あるいは芸術家が美の探求に没頭するように、人は知識の収集や深い理解に向けて飛び回る存在である。ニーチェの言う「精神の蜜集め」は、知識そのものがゴールではなく、得た知識を活用し続けるプロセスが重要であることを示唆している。

ニーチェのこの言葉は、知識探求の道のりが終わりのないものであり、それ自体が人生の宝であることを教えている。我々は、知識という蜜を求めて日々新たな発見と理解を重ね、それによって自己や世界の理解を深めていく。その道のりに価値を見出し、自分自身の「宝」を集め続けることこそが、人間の成長と豊かさを生み出す原動力であるとニーチェは示している。

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