「宮本武蔵のような修行をしないとあかん。彼は修行してるわな。鐘の音を聞いて、風が吹いてきたと知り、その鐘の音によって、何かを会得してるわけや。『ああ、風が吹いて寒いな』というようなことを考えていない」

- 1894年11月27日~1989年4月27日(94歳没)
- 日本出身
- 実業家、発明家、パナソニック(松下電器産業)創業者、「経営の神様」
原文
「宮本武蔵のような修行をしないとあかん。彼は修行してるわな。鐘の音を聞いて、風が吹いてきたと知り、その鐘の音によって、何かを会得してるわけや。『ああ、風が吹いて寒いな』というようなことを考えていない」
出典
リーダーになる人に知っておいてほしいこと
解説
この言葉は、表面的な出来事を超えて本質を掴む修行の重要性を説いている。宮本武蔵が鐘の音を聞いたとき、それを単なる音や気温の変化として受け取るのではなく、そこから自然や人間のあり方を洞察する修行を積んでいたことを例に挙げている。つまり、日常のあらゆる事象を深く感じ取り、学びへと昇華する姿勢が求められているのである。
松下幸之助がここで強調しているのは、物事を浅く受け取らず、そこから普遍的な真理や教訓を掴む姿勢である。単なる感想で終わらせず、鐘の音や自然の動きから学びを得る。それが本当の修行であり、成長につながるという考え方である。
現代においても、この視点は有効である。日常の小さな出来事や人の言葉を、ただ流すのではなく、自分にとっての学びや洞察のきっかけとすることができるかどうかで大きな差が生まれる。この名言は、日常の中に修行の場を見出し、深い学びへと転化する姿勢を教えている。
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