「ものの言い方一つによって、受けるほうに非常に変化がある。刺激があったり、またそうでない場合があったりします」

松下幸之助(画像はイメージです)
松下幸之助(画像はイメージです)
  • 1894年11月27日~1989年4月27日(94歳没)
  • 日本出身
  • 実業家、発明家、パナソニック(松下電器産業)創業者、「経営の神様」

原文

「ものの言い方一つによって、受けるほうに非常に変化がある。刺激があったり、またそうでない場合があったりします」

出典

松下幸之助発言集 第26巻

解説

この言葉は、言葉の伝え方が相手の受け止め方を大きく左右するという事実を示している。同じ内容であっても、表現の仕方や声の調子、言葉の選び方によって、相手にとって励ましや刺激になることもあれば、逆に心に響かず流されてしまうこともある。つまり、言葉は単なる情報伝達ではなく、相手の心に作用する力を持っているのである。

松下幸之助は、経営者として多くの人を導く立場にあり、言葉の持つ影響力を強く意識していた。社員への声掛け一つにも工夫を凝らし、人を生かす言葉の力を重視したのである。適切な言葉は人を動かし、不適切な言葉は人を萎縮させる。その違いが組織の力にも直結すると理解していた。

現代においても、コミュニケーションはビジネスや人間関係における重要な基盤である。SNSやメールなどで言葉が簡略化される時代だからこそ、言い方の工夫がより重要となる。この名言は、言葉の使い方が人を動かす力となり得ることを教え、慎重かつ誠実に言葉を選ぶ姿勢の大切さを示している。

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