「一人がめざめることによって、全体が感化され、その団体は立派なものに変わっていき、その成果も非常に偉大なものになると思います」

松下幸之助(画像はイメージです)
松下幸之助(画像はイメージです)
  • 1894年11月27日~1989年4月27日(94歳没)
  • 日本出身
  • 実業家、発明家、パナソニック(松下電器産業)創業者、「経営の神様」

原文

「一人がめざめることによって、全体が感化され、その団体は立派なものに変わっていき、その成果も非常に偉大なものになると思います」

出典

松風 昭和53年10月号

解説

この言葉は、個人の自覚や成長が組織全体に波及し、大きな成果を生むという考えを示している。松下幸之助は、集団の力を変えるのは多数の意見や制度だけでなく、まずは一人の気づきや行動から始まると説いている。つまり、一人の「めざめ」が周囲を感化し、やがて組織全体を変革する力となるということである。

時代背景として、松下は企業経営において人材の成長を重視し、特に「一人の意識改革」が会社全体を動かす原動力になることを実感していた。戦後の混乱期や高度経済成長期においても、社員一人ひとりの自覚が企業文化を形づくり、組織の発展を支える礎となったのである。

現代においても、この言葉は強い意味を持つ。企業や社会の中で、全体を一度に変えることは難しいが、一人の真剣な姿勢や前向きな行動は周囲に波及し、やがて大きな力となる。たとえば職場で一人が主体的に動くことで、チーム全体の士気が高まり、成果が生まれることがある。名言は、個人のめざめが組織や社会を動かす原動力になるという普遍的な真理を伝えているのである。

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