「われわれ日々仕事に携わる者も、朝に発意、昼は実行、そして夕べに反省、こういう日々をくり返したいということです」

- 1894年11月27日~1989年4月27日(94歳没)
- 日本出身
- 実業家、発明家、パナソニック(松下電器産業)創業者、「経営の神様」
原文
「われわれ日々仕事に携わる者も、朝に発意、昼は実行、そして夕べに反省、こういう日々をくり返したいということです」
出典
商売心得帖
解説
この言葉は、一日の仕事における理想的なリズムと自己管理のあり方を示している。朝には志を立てて目的意識を明確にし、昼はその志を実行に移し、夕にはその成果や課題を省みる。そうした一連の流れを日々繰り返すことによって、仕事は単なる作業にとどまらず、成長と改善の積み重ねとなり得るという教えである。
松下幸之助は、経営だけでなく日々の心がけを非常に重視した人物である。発意・実行・反省という三段階の繰り返しは、自己修養や経営の基本としても位置づけられていた。とくに「反省」に重点を置く姿勢は、日本の経営思想においても独自性を持ち、失敗や未達に対しても学びを得て次に活かす態度を生む。これは経営者に限らず、すべての働く人々に共有されるべき日々の実践的な倫理観である。
現代においても、この考え方は自己管理や時間管理の方法として有効である。たとえば、朝にその日の目標を立て、日中は集中して取り組み、夜にジャーナルやレビューによって内省するという習慣は、生産性と自己成長の両面に良い影響を与える。テクノロジーが進化しても、人間の意識と行動の質はこうした基本の繰り返しによって支えられるという点で、この言葉は今なお大きな価値を持っている。
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