「国際化時代は、世界人類が、ともに教え、ともに学び、それぞれの知恵と体験を生かしあっていく時代なのである」

- 1894年11月27日~1989年4月27日(94歳没)
- 日本出身
- 実業家、発明家、パナソニック(松下電器産業)創業者、「経営の神様」
原文
「国際化時代は、世界人類が、ともに教え、ともに学び、それぞれの知恵と体験を生かしあっていく時代なのである」
出典
若い君たちに伝えたい
解説
この言葉は、国際化の進展に伴い、人類が互いに孤立するのではなく、知恵や経験を分かち合いながら共に発展していくべきだという考えを示している。国際化は単なる経済の拡大や交流の増加にとどまらず、相互理解と協力を通じて人類全体の成長を実現する時代の到来を意味している。
背景には、松下幸之助が「共存共栄」の理念を国際社会に広げようとした姿勢がある。戦後日本が世界との結びつきを強める中で、彼は一方的な輸出入や技術移転ではなく、相互の学び合いこそが国際化の本質であると考えた。相手を利用するのではなく、互いの体験や知恵を活かすことが長期的な繁栄につながると見ていたのである。
現代においても、この考え方は重要である。グローバル化は経済面だけでなく、環境問題や文化交流、平和構築など多方面に及んでいる。国際的な課題を解決するには、一方的な優位ではなく、各国が知識と経験を持ち寄り協力する姿勢が不可欠である。この名言は、国際化を「競争」ではなく「共学・共生」の時代と捉えるべきだという普遍的な視点を示している。
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