「『根なし草には花が咲かぬ』といいますが、自分自身にしっかりした信念がなければ、ほんとうの商売というものはやはり営めないと思うのです」

- 1894年11月27日~1989年4月27日(94歳没)
- 日本出身
- 実業家、発明家、パナソニック(松下電器産業)創業者、「経営の神様」
原文
「『根なし草には花が咲かぬ』といいますが、自分自身にしっかりした信念がなければ、ほんとうの商売というものはやはり営めないと思うのです」
出典
『松下電器 店会タイムス』 昭和42年8月号
解説
この言葉は、商売において信念の重要性を説いている。根のない草が花を咲かせられないように、経営者や商人に確固たる信念がなければ、事業を真に発展させることはできない。信念があるからこそ困難を乗り越え、ぶれずに努力を続けることが可能となり、結果として商売が実を結ぶという考え方である。
背景には、松下幸之助が自らの経験を通して学んだ経営哲学がある。学歴や資金に恵まれなかった彼にとって、事業を築き上げる基盤は知識や資本ではなく、「必ず成功させる」という強い信念であった。逆境の中で信念を持ち続けたからこそ、松下電器を大きく育てることができたのである。
現代社会においても、この名言は普遍的な意味を持つ。急速に変化する市場や厳しい競争環境の中で、状況に流されやすい経営は長続きしない。揺るぎない信念を持ち続けることが、企業の持続的な成長や信頼の基盤となる。この言葉は、信念こそが事業の根幹であり、長期的な成功を導く源であることを示している。
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