「人が何かをするには、たいてい二つの理由がある。聞こえのよい理由と、本当の理由である」

- 1837年4月17日~1913年3月31日(75歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 実業家、銀行家
英文
”A man generally has two reasons for doing a thing. One that sounds good, and a real one.”
日本語訳
「人が何かをするには、たいてい二つの理由がある。聞こえのよい理由と、本当の理由である」
解説
この言葉は人間の行動に潜む表と裏の動機を鋭く指摘している。人は他者に説明する際には道徳的・合理的に見える「聞こえのよい理由」を用いるが、実際には利己的・感情的な「本当の理由」が行動を支配していることが多い。ここには人間の偽善性や自己正当化の傾向が示されている。
この考えは、資本主義社会や政治の現実とも重なる。例えば慈善活動や社会貢献を掲げながらも、その裏には名誉や税制上の利益を狙う意図が存在する場合がある。経済や権力の世界では、表向きの理由と真の意図の乖離がしばしば問題となり、この名言はそうした状況を的確に表現している。
現代においても、この言葉はビジネス・人間関係・政治に通用する。企業が掲げるスローガンや個人の言動の多くは「聞こえのよい理由」に彩られているが、その裏にある「本当の理由」を見抜くことは極めて重要である。この名言は、人間の複雑な心理構造を理解し、社会の表層に惑わされずに本質を見抜く姿勢の必要性を強調している。
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