「アメリカはテロとテロリズムを恐れるあまり、人々が自由に移動し、見たいものを見ることを許さない。もし可能なら、私はアメリカ全土を見てみたいと本当に思う」

カダフィ大佐(画像はイメージです)
  • 1942年6月7日~2011年10月20日(69歳没)
  • リビア出身
  • 軍人、政治家、革命指導者、リビア国家元首

英文

”America is so afraid of terror and terrorism to the point that they don’t allow people to move around freely and see what they wish to see. I really wish to see the whole of America, if it is possible.”

日本語訳

「アメリカはテロとテロリズムを恐れるあまり、人々が自由に移動し、見たいものを見ることを許さない。もし可能なら、私はアメリカ全土を見てみたいと本当に思う」

出典

出典不詳(編集中)

解説

この言葉は、カッザーフィーがアメリカ社会の過度な安全保障体制を批判した発言である。特に2001年以降の「対テロ戦争」の文脈で、アメリカ国内では空港や公共施設での監視と制限が強まり、自由な移動や行動が抑制される傾向があった。カッザーフィーはその状況を「恐怖に支配された社会」と捉え、自由の欠如を皮肉っている。

歴史的背景として、リビア自身もテロ支援国家と非難され、国際的制裁を受けていた。そうした立場から、アメリカが「自由の国」と自称しながら、実際には恐怖の論理で国民を統制していると指摘することで、対立国としての批判を強めていたのである。この発言には、アメリカへの挑発と同時に、自国の立場を相対的に正当化する意図も含まれている。

現代的な視点から見ると、この発言は安全と自由のバランスという普遍的な問題に通じる。テロの脅威に対して国家がどこまで自由を制限すべきかは、アメリカに限らず世界中で議論され続けている課題である。カッザーフィーの言葉は、極端な挑発を含みつつも、自由を失うことの危険性を浮き彫りにする一例として読むことができる。

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