「民族主義が破壊された国々は滅亡の運命にある」

カダフィ大佐(画像はイメージです)
  • 1942年6月7日~2011年10月20日(69歳没)
  • リビア出身
  • 軍人、政治家、革命指導者、リビア国家元首

英文

”Nations whose nationalism is destroyed are subject to ruin.”

日本語訳

「民族主義が破壊された国々は滅亡の運命にある」

解説

この言葉は、国家の存立における民族主義の役割の重要性を強調している。民族主義とは、自国の歴史や文化、独立への誇りを持ち、それを守ろうとする精神である。カッザーフィーは植民地支配や外部勢力の干渉を強く非難し、民族の誇りを失えば国は容易に分裂や支配にさらされると考えていた。

歴史的に見ても、民族主義の喪失が国家崩壊につながった例は少なくない。植民地化された国々では、自らのアイデンティティが奪われることで社会の基盤が弱体化し、独立回復の過程でも大きな困難があった。カッザーフィー自身、リビアを「民族の誇りを取り戻す国家」と位置づけ、西洋列強の干渉を退ける思想を掲げていた。

現代においても、この言葉はグローバル化の進展による文化的同質化や国家意識の希薄化に警鐘を鳴らすものとして読むことができる。経済的な依存関係が深まる中で、民族的誇りや文化的自立を見失えば、国は外圧や混乱に耐えられなくなるという警告である。つまりこの発言は、国家の独立と発展の基盤としての民族主義を守ることの重要性を訴える言葉である。

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