「『ジェレマイア・ジョンソン』は誰も作りたがらなかった。私はシドニー・ポラックのところへ行って言った。『シドニー、私は山に住んでいる。山に生き、山で生き延びなければならない人間についての映画を作りたい』と」

- 1936年8月18日~2025年9月16日(89歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 俳優、映画監督、プロデューサー、環境活動家
英文
”For ‘Jeremiah Johnson,’ nobody wanted to make that film. I went to Sydney Pollack, and I said, ‘Sydney, I live in the mountains, and I would like to make a film about a person that had to exist in the mountains and survive in the mountains.’”
日本語訳
「『ジェレマイア・ジョンソン』は誰も作りたがらなかった。私はシドニー・ポラックのところへ行って言った。『シドニー、私は山に住んでいる。山に生き、山で生き延びなければならない人間についての映画を作りたい』と」
解説
この言葉は、レッドフォードが1972年公開の映画『ジェレマイア・ジョンソン』を企画した際の経緯を示している。当時のハリウッドでは西部劇が下火になり、都会的で商業性の高い題材が好まれていたため、山岳に生きる孤独な人物を描く企画は支持を得られなかった。しかしレッドフォードは自らの生活経験や自然への関心を背景に、この作品に強い意欲を抱いた。
シドニー・ポラック監督との協力によって実現した本作は、自然と人間の関係や孤独な生存者の姿を描いた異色の西部劇となった。商業的には賭けであったが、作品は高く評価され、レッドフォードの代表作の一つに数えられる。
現代においても、この言葉は情熱や信念を貫くことで困難な企画を実現できるという教訓を与える。商業性に流されず、自分の体験や価値観に根ざした物語を追求することこそが、長く記憶に残る作品を生み出す原動力となるのである。
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