「セレブリティはアメリカの社会システムの大きな一部を占めている。私自身にとってそれがもたらしたものには確かに感謝しているが、セレブリティは社会の中で行き過ぎていると思う。そしてそれには危険な側面があると考えている」

- 1936年8月18日~2025年9月16日(89歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 俳優、映画監督、プロデューサー、環境活動家
英文
“Celebrity is a big part of the American social system. I’m certainly grateful for what it’s done for me, but I do think that celebrity is overdone in our society. I think it’s got a dangerous side to it.”
日本語訳
「セレブリティはアメリカの社会システムの大きな一部を占めている。私自身にとってそれがもたらしたものには確かに感謝しているが、セレブリティは社会の中で行き過ぎていると思う。そしてそれには危険な側面があると考えている」
解説
この言葉は、レッドフォードがセレブリティ文化の功罪について冷静に語ったものである。彼はスター俳優として名声を得て恩恵を受けたことを認めながらも、アメリカ社会がセレブリティを過剰に崇拝する風潮に危機感を抱いている。名声そのものは有益であっても、それが社会全体を支配するとき、本質や価値が見失われる危険性があるという指摘である。
背景として、20世紀後半以降のアメリカではマスメディアやテレビの普及により、俳優やミュージシャンが国民的アイコンとなった。特にハリウッドにおけるセレブリティ文化は、しばしば政治や社会的議論をも左右する力を持つに至った。レッドフォードはその中心にいながらも、名声が人や社会を歪める側面を強く意識していた。
現代的に見ると、この言葉はSNS時代の「セレブリティ依存」にも通じる。フォロワー数や話題性が価値とされる社会では、個人の実力や誠実さが軽視されることがある。レッドフォードの警告は、セレブリティを無批判に受け入れるのではなく、その影響力の危険性を理解しつつ距離を取る必要性を示している。
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