「ある人には限界点が訪れ、別の人には訪れないという現象に私は関心がある。耐え難いほどの困難を経験し、良くなる兆しがまったく見えない、その時に人は諦める。しかし、諦めない人もいる」

- 1936年8月18日~2025年9月16日(89歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 俳優、映画監督、プロデューサー、環境活動家
英文
“I’m interested in that thing that happens where there’s a breaking point for some people and not for others. You go through such hardship, things that are almost impossibly difficult, and there’s no sign that it’s going to get any better, and that’s the point when people quit. But some don’t.”
日本語訳
「ある人には限界点が訪れ、別の人には訪れないという現象に私は関心がある。耐え難いほどの困難を経験し、良くなる兆しがまったく見えない、その時に人は諦める。しかし、諦めない人もいる」
解説
この言葉は、レッドフォードが人間の精神的な強さと限界に深い関心を抱いていることを表している。困難に直面したとき、多くの人はそこで歩みを止めるが、少数の人は耐え抜き、その先へ進む。彼はその違いに注目し、人間性や生き方の核心を探ろうとしている。
背景として、レッドフォード自身も俳優としての挫折や批判、映画製作での困難に直面してきた。その経験の中で、成功するか否かを分けるものが才能ではなく粘り強さや折れない心であることを実感したと考えられる。また、この視点は彼が映画で描こうとしたテーマ――人間が試練にどう向き合うか――にも反映されている。
現代的に見ると、この言葉は逆境に立ち向かう人間の resilience(レジリエンス、回復力)の重要性を示している。社会や個人の困難が増す中で、諦めるか挑み続けるかの違いは大きな意味を持つ。レッドフォードの視点は、困難な時代においても耐え抜く力が未来を切り拓くという普遍的な教訓を伝えている。
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