「私にとってサンダンス研究所は、私が信じてきたことの延長にすぎない。それは新しい声が育ち、聞かれる場所を作る仕組みをつくることだ」

- 1936年8月18日~2025年9月16日(89歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 俳優、映画監督、プロデューサー、環境活動家
英文
“For me, the Sundance Institute is just an extension of something I believed in, which is creating a mechanism for new voices to have a place to develop and be heard.”
日本語訳
「私にとってサンダンス研究所は、私が信じてきたことの延長にすぎない。それは新しい声が育ち、聞かれる場所を作る仕組みをつくることだ」
解説
この言葉は、レッドフォードが設立したサンダンス研究所の理念を端的に示している。彼は既存のハリウッドの商業主義に偏った構造では十分に発表の場を得られない若手や独立系の作り手に、新しい声を育てる仕組みを提供することを目指した。サンダンス研究所はその信念の延長として生まれたものである。
背景には、1980年代以降の映画産業が大作中心となり、新人監督や多様な物語が市場から排除されやすくなった状況がある。レッドフォードはその状況を打開するために、ワークショップや支援制度を通じて新しい才能に機会を与える場を築いた。サンダンス映画祭もそこから派生し、世界的に重要なインディペンデント映画の拠点となった。
現代的な意義として、この言葉は新しい声を受け入れる社会的メカニズムの重要性を示している。芸術に限らず、ビジネスや文化の分野でも、新しい世代や異なる背景を持つ人々が発言し、育つ仕組みがなければ多様性は実現しない。レッドフォードの理念は、多様性と創造性を制度的に支えることの価値を教えているのである。
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