「俳優としても人間としても、慣れ親しんだ領域と結びつくことはあるが、それが私の人生のすべてではなかった。それは一部でしかない。多くの人々がサンダンスのために私を西部と結びつけていると思う」

- 1936年8月18日~2025年9月16日(89歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 俳優、映画監督、プロデューサー、環境活動家
英文
“As an actor and as a person you come together with being in familiar territory although that has not been my whole life. That’s been a part of it. I think a lot of people associate me with the west because of Sundance.”
日本語訳
「俳優としても人間としても、慣れ親しんだ領域と結びつくことはあるが、それが私の人生のすべてではなかった。それは一部でしかない。多くの人々がサンダンスのために私を西部と結びつけていると思う」
解説
この言葉は、自己のイメージと実際の人生との距離感を語っている。レッドフォードはサンダンス映画祭を主宰し、ユタ州の山岳地帯に深く関わってきたことから「アメリカ西部」と強く結び付けられる存在となった。しかし、本人にとってはそれは人生の一部に過ぎず、他の領域や経験もまた重要であることを示している。
レッドフォードはカリフォルニア生まれでニューヨークで学び、俳優として多様なジャンルの作品に出演してきた。サンダンスを拠点にした活動が彼を「西部の象徴」として認識させたが、この発言はそのパブリックイメージと実際の幅広い人生経験との差を意識している証といえる。
現代的に解釈すると、この言葉は人々が持つ固定観念やイメージと自己の多面性との関係を考えさせる。誰もが他者からは単一の側面で認識されがちだが、実際の人生はより複雑で多様である。レッドフォードの言葉は、イメージに縛られず自分の全体性を大切にする視点を示しているのである。
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