「曖昧さというものに私は本当に惹かれる。その複雑さが好きなのだ」

ロバート・レッドフォード(画像はイメージです)
ロバート・レッドフォード(画像はイメージです)
  • 1936年8月18日~2025年9月16日(89歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 俳優、映画監督、プロデューサー、環境活動家

英文

”Ambiguity is something that I really respond to. I like the complexity of it.”

日本語訳

「曖昧さというものに私は本当に惹かれる。その複雑さが好きなのだ」

解説

この言葉は、曖昧さや複雑さを肯定的に受け止める姿勢を表している。多くの人が明快さや単純な答えを求めがちだが、レッドフォードはむしろ曖昧さの中に価値を見いだしている。「respond to」という表現には、曖昧さに直感的に共鳴し、そこから創造的な刺激を得るという意味が込められている。

ロバート・レッドフォードは、俳優・監督として、善悪や成功と失敗を単純に分けられない人物や状況を描く作品に数多く関わってきた。『普通の人々』や『候補者ビル・マッケイ』などは、人間や社会の矛盾を正面から描いた例であり、この発言は彼の映画観とも一致する。つまり、複雑さに潜む人間的な真実こそが彼の関心の対象なのである。

現代的に考えれば、この言葉は複雑さを恐れずに受け入れる重要性を示している。政治や社会問題、個人の人生においても白黒はっきりつけられない領域が存在する。レッドフォードの言葉は、単純化や即断を求めるのではなく、曖昧さの中に潜む多様な可能性に目を向ける姿勢を促しているのである。

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