「何か問題について話しても、返ってくるのは自分が何を着ているかという描写だ。記者たちが知りたがるのは身長や歯が差し歯かどうかといったことだけだ」

- 1936年8月18日~2025年9月16日(89歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 俳優、映画監督、プロデューサー、環境活動家
英文
”If you talk about an issue, what comes back is a description of what you’re wearing. Reporters only want to know how tall you are and if your teeth are capped.”
日本語訳
「何か問題について話しても、返ってくるのは自分が何を着ているかという描写だ。記者たちが知りたがるのは身長や歯が差し歯かどうかといったことだけだ」
解説
この言葉は、メディア報道の表層性を批判している。社会問題や真剣な議題について語っても、記者やメディアは外見や身だしなみといった表面的な情報に注目しがちであるという現象を皮肉っている。つまり、内容よりもイメージを優先する風潮への不満が表れている。
ロバート・レッドフォードは、ハリウッドスターとして常に注目を浴びる一方で、環境問題や政治的発言を行ってきた人物である。しかし、そうした重要なメッセージよりも、容姿やスタイルが報道の焦点になりやすいという矛盾を経験してきた。この発言は、俳優としての名声と社会的活動家としての意識の間にある落差を示している。
現代においても、この問題は依然として続いている。政治家や芸術家、活動家の発言よりも、服装や外見がメディアで大きく取り上げられることは少なくない。SNS時代にはさらに拡大し、見た目や話題性が内容を凌駕する傾向がある。レッドフォードの言葉は、メディアが本質的な議論よりも外形的要素に偏る危険性を鋭く突いているのである。
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