「父はアイルランドとスコットランドから来た人で、貧困への恐れを抱えていたことを覚えている。だから私が自由になろうとしたとき、父はとても不安になったのだ」

- 1936年8月18日~2025年9月16日(89歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 俳優、映画監督、プロデューサー、環境活動家
英文
”I remember my dad came from Ireland and Scotland, and so he carried with him the fear of poverty. So when I wanted to break loose, it kind of made him very nervous.”
日本語訳
「父はアイルランドとスコットランドから来た人で、貧困への恐れを抱えていたことを覚えている。だから私が自由になろうとしたとき、父はとても不安になったのだ」
解説
この言葉は、家族の出自と価値観が世代を超えて影響を及ぼすことを示している。移民として新しい土地に渡った父親は、貧困の記憶と恐れを抱え、その慎重さを生活の基盤としていた。一方で息子は芸術や表現を志し「break loose(束縛を解き放つ)」ことを望んだため、両者の価値観には緊張が生じた。この発言は、親の不安と子の自由への欲求という普遍的なテーマを描いている。
ロバート・レッドフォードの父は勤勉で堅実な人物であり、その背景には移民としての苦労があった。レッドフォード自身は美術や演技の道に進み、伝統的な安定志向とは異なる人生を選んだ。したがってこの言葉は、彼自身の芸術的冒険心と家族の保守的価値観との衝突を振り返るものであるといえる。
現代的に考えれば、この発言は移民家庭や経済的困難を経験した家庭に共通する現象を示している。親は安定を重視し、子は自己実現を求めるという構図は、今日においても普遍的である。レッドフォードの言葉は、世代間の価値観の違いと、そこに潜む緊張と理解の必要性を改めて浮き彫りにしているのである。
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