「芸術を政治よりも上に置くことは名誉である。政治は魂を矮小化するものとして魅力的に映ることがある」

- 1936年8月18日~2025年9月16日(89歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 俳優、映画監督、プロデューサー、環境活動家
英文
”It’s an honor putting art above politics. Politics can be seductive in terms of things reductive to the soul.”
日本語訳
「芸術を政治よりも上に置くことは名誉である。政治は魂を矮小化するものとして魅力的に映ることがある」
解説
この言葉は、芸術と政治の優先順位についての価値観を示している。芸術は人間の精神を広げ、豊かにする営みであるのに対し、政治はしばしば権力闘争や利害に偏り、人間の魂を単純化し、矮小化する危険を孕む。ここで述べられているのは、政治に関わること自体を否定するのではなく、芸術が精神の自由と深さを守る力を持つという点である。
ロバート・レッドフォードは、俳優・監督としての活動に加え、政治的発言や環境保護運動でも知られている。しかし彼の根底には常に芸術至上の姿勢があり、サンダンス映画祭の設立も「政治や商業に左右されない創作の場」を作る意志に基づいていた。この名言は、彼自身が芸術と政治の両方に関わった経験から生まれたものであり、芸術を守る意志を鮮明に表している。
現代的に考えれば、この言葉は文化や表現の独立性を保つ意義を訴えている。例えば、映画や音楽、文学が政治的プロパガンダに従属するとき、それは魂を削ぎ落とすものになり得る。逆に、芸術が自由であるとき、それは人間の可能性を拡張する力を持つ。レッドフォードの発言は、芸術が社会において果たすべき根本的役割を改めて強調しているのである。
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