「私はスポーツそのものにはあまり関心がない。ゴルフ映画や野球映画、釣り映画を作りたいとは思わない」

ロバート・レッドフォード(画像はイメージです)
ロバート・レッドフォード(画像はイメージです)
  • 1936年8月18日~2025年9月16日(89歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 俳優、映画監督、プロデューサー、環境活動家

英文

”I’m not much interested in sport just as sport. I wouldn’t be interested in making a golf film or baseball or fishing film.”

日本語訳

「私はスポーツそのものにはあまり関心がない。ゴルフ映画や野球映画、釣り映画を作りたいとは思わない」

解説

この言葉は、スポーツそのものを題材とすることへの関心の薄さを示している。ただし、ここで否定しているのはスポーツを描くこと自体ではなく、単に競技を題材とした作品に興味を持たないという点である。レッドフォードにとって重要なのは、スポーツの枠を超えた人間ドラマや社会的テーマであり、それが伴わない場合は映画としての魅力を感じないのだと理解できる。

実際、ロバート・レッドフォードは『ナチュラル』という野球映画に出演しているが、この作品は単なるスポーツ映画ではなく、挫折と再生、栄光と喪失を描いた寓話的物語であった。したがって、彼の言葉は、自らのフィルモグラフィーとも整合している。つまり、彼にとってスポーツは目的ではなく、物語を展開するための手段にすぎないのである。

現代的に考えると、この姿勢は題材の表層ではなく、その背後にある人間性や普遍的テーマを追求する芸術観を表している。例えば、スポーツ映画であっても、それが家族関係や社会の不公正といった深いテーマを含むならば、観客は単なる競技以上の意味を受け取ることができる。レッドフォードの言葉は、そのような芸術と娯楽の境界における本質的価値を示しているのである。

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