「私は知恵を愛しています。そして何事においても、それを愛さなければ偉大にはなれません。夢中になるのではなく、そのものを愛し、敬うのです。そうすれば、ただ所有したいと望むのではなく、愛するならば、そのもののほうから自分を見つけてくれるように思えるのです」

- 1928年4月4日~2014年5月28日(86歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 詩人、作家、歌手、舞台俳優、公民権運動活動家
英文
“I love wisdom. And you can never be great at anything unless you love it. Not be in love with it, but love the thing, admire the thing. And it seems that if you love the thing, and you don’t just want to possess it, it will find you.”
日本語訳
「私は知恵を愛しています。そして何事においても、それを愛さなければ偉大にはなれません。夢中になるのではなく、そのものを愛し、敬うのです。そうすれば、ただ所有したいと望むのではなく、愛するならば、そのもののほうから自分を見つけてくれるように思えるのです」
解説
この言葉は、真の偉大さは対象への愛から生まれるという思想を示している。アンジェロウは「恋する」のではなく「愛する」と表現を分け、単なる情熱や欲望ではなく、尊敬と献身を伴う深い愛情が成長や成果につながると説いている。
背景として、彼女は詩や文学、音楽、教育など多様な分野で活動したが、その根底には常に「知恵への愛」があった。知恵を道具として利用するのではなく、その本質を尊重し続けたからこそ、彼女の表現は人々の心を打った。この考え方は、古代ギリシャ哲学の「フィロソフィア(知を愛すること)」とも響き合っている。
現代においても、この言葉は重要な指針を与える。職業や学問、芸術において、本当の成果は単なる所有欲や功利主義からは生まれない。対象そのものを愛し、尊重し、学び続ける姿勢が、自然とその道の深みに導いてくれる。アンジェロウの言葉は、愛と尊敬こそが真の成長と出会いをもたらす鍵であることを教えている。
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