「私はキリスト教徒であろうと努めていますが、それは真剣なことです。良いユダヤ教徒であること、良いイスラム教徒であること、良い仏教徒であること、良い神道の信者であること、良いゾロアスター教徒であること、良い友人、良い恋人、良い母親、良い仲間であること――それはみな真剣なことなのです」

マヤ・アンジェロウ(画像はイメージです)
マヤ・アンジェロウ(画像はイメージです)
  • 1928年4月4日~2014年5月28日(86歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 詩人、作家、歌手、舞台俳優、公民権運動活動家

英文

“I’m working at trying to be a Christian, and that’s serious business. It’s like trying to be a good Jew, a good Muslim, a good Buddhist, a good Shintoist, a good Zoroastrian, a good friend, a good lover, a good mother, a good buddy – it’s serious business.”

日本語訳

「私はキリスト教徒であろうと努めていますが、それは真剣なことです。良いユダヤ教徒であること、良いイスラム教徒であること、良い仏教徒であること、良い神道の信者であること、良いゾロアスター教徒であること、良い友人、良い恋人、良い母親、良い仲間であること――それはみな真剣なことなのです」

解説

この言葉は、アンジェロウが宗教的信念を日々の実践と責任ある生き方として捉えていたことを示している。彼女にとってキリスト教徒であることは肩書きではなく、日常的に誠実であり続ける努力を意味していた。そしてそれは、他の宗教や人間関係においても同じであり、良き信徒や良き人間であることは真剣な営みだと強調している。

歴史的に見れば、宗教は人々を導く倫理的な規範でありつつも、形式的・制度的になりがちであった。アンジェロウはその枠を超えて、ユダヤ教、イスラム教、仏教、神道、ゾロアスター教といった異なる伝統を並列に置くことで、信仰を超えた普遍的な誠実さに光を当てている。これは多様性を尊重しつつ、宗教の本質を生活に落とし込む姿勢を物語っている。

現代においても、この言葉は信仰と日常生活の一貫性を考えさせる。宗教を持つかどうかにかかわらず、良き友人、親、伴侶であることは容易ではなく、常に真剣な努力を必要とする。アンジェロウの言葉は、信仰の枠を超えて「善く生きること」の重みを強く訴えている。

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