「悪い状況にあるとき――それは人間に受け継がれた宿命ですが――自分が卑小にされないことを決意しなければなりません。あなたには人間性があり、それを何によっても矮小化させてはなりません。私たちは自分が地球市民であることを自覚する義務があります。災害は、好むと好まざるとにかかわらず、私たちが世界市民であることを思い出させるのです」

マヤ・アンジェロウ(画像はイメージです)
マヤ・アンジェロウ(画像はイメージです)
  • 1928年4月4日~2014年5月28日(86歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 詩人、作家、歌手、舞台俳優、公民権運動活動家

英文

”During bad circumstances, which is the human inheritance, you must decide not to be reduced. You have your humanity, and you must not allow anything to reduce that. We are obliged to know we are global citizens. Disasters remind us we are world citizens, whether we like it or not.”

日本語訳

「悪い状況にあるとき――それは人間に受け継がれた宿命ですが――自分が卑小にされないことを決意しなければなりません。あなたには人間性があり、それを何によっても矮小化させてはなりません。私たちは自分が地球市民であることを自覚する義務があります。災害は、好むと好まざるとにかかわらず、私たちが世界市民であることを思い出させるのです」

解説

この言葉は、逆境における人間性の保持と世界市民意識を強調している。アンジェロウは、困難は人間に普遍的に課せられた宿命であると認めつつ、その中で自分の尊厳を失わないことが重要だと述べている。そして人間性を守ることが、個人の生き方にとどまらず、社会や世界に対する責任と結びつくと説いている。

背景には、アンジェロウが経験した差別や社会的不正義、そして世界規模の問題がある。彼女は個人の苦難を超えて、人間全体の連帯を意識し、世界市民としての責任を説いた。特に災害や危機の時には、国境や立場を超えて互いに助け合うことが必要であると考えていたのである。

現代においても、この言葉は大きな意味を持つ。気候変動やパンデミック、紛争など、私たちは多くのグローバルな課題に直面している。アンジェロウの言葉は、人間性を守りつつ世界市民としての自覚を持つことが、危機を乗り越えるための基本であることを教えている。

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