「私はあなたと同じです――良い人間でありたいのです。最善を尽くし、そのために努力しています。そして私はクリスチャンになろうとしています。人々が私のところに来て『私はクリスチャンです』と言うと、いつも驚きます。『もう?もうそれを手に入れたの?』と私は思うのです。私は努力している途中なのです。そしてこの年齢になっても、96歳になっても、私はそれに取り組み続けるでしょう」

- 1928年4月4日~2014年5月28日(86歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 詩人、作家、歌手、舞台俳優、公民権運動活動家
英文
”I’m just like you – I want to be a good human being. I’m doing my best, and I’m working at it. And I’m trying to be a Christian. I’m always amazed when people walk up to me and say, ‘I’m a Christian.’ I always think, ‘Already? You’ve already got it?’ I’m working at it. And at my age, I’ll still be working at it at 96.”
日本語訳
「私はあなたと同じです――良い人間でありたいのです。最善を尽くし、そのために努力しています。そして私はクリスチャンになろうとしています。人々が私のところに来て『私はクリスチャンです』と言うと、いつも驚きます。『もう?もうそれを手に入れたの?』と私は思うのです。私は努力している途中なのです。そしてこの年齢になっても、96歳になっても、私はそれに取り組み続けるでしょう」
解説
この言葉は、アンジェロウの謙虚さと信仰に対する姿勢を表している。彼女は「良い人間になりたい」という普遍的な願いを語り、それを実現するには生涯をかけた努力が必要だと強調している。特に「クリスチャンであること」を完成形としてではなく、絶え間ない実践と成長の過程と捉えている点が重要である。
背景には、アンジェロウが人生の中で経験した差別や困難、そして宗教との関わりがある。彼女にとって信仰は、肩書きや名乗りではなく、日々の行動を通して体現するものだった。そのため、誰かが軽々しく「クリスチャンです」と言うのに驚きを覚え、自分は常に努力を続ける存在だと自覚していた。
現代においても、この言葉は大きな意味を持つ。信仰に限らず、「良い人間であること」は一度得て終わるものではなく、日々の選択と行動を通じて築かれるものである。アンジェロウの言葉は、人生の最後まで学びと実践を続ける姿勢の尊さを示し、謙虚で誠実な生き方の指針となっている。
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