「愛さずに許すことはできません。私が言っているのは感傷ではありません。甘ったるさでもありません。立ち上がって『私は許す。これで終わりだ』と言えるだけの勇気を持つことなのです」

マヤ・アンジェロウ(画像はイメージです)
マヤ・アンジェロウ(画像はイメージです)
  • 1928年4月4日~2014年5月28日(86歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 詩人、作家、歌手、舞台俳優、公民権運動活動家

英文

”You can’t forgive without loving. And I don’t mean sentimentality. I don’t mean mush. I mean having enough courage to stand up and say, ‘I forgive. I’m finished with it.’”

日本語訳

「愛さずに許すことはできません。私が言っているのは感傷ではありません。甘ったるさでもありません。立ち上がって『私は許す。これで終わりだ』と言えるだけの勇気を持つことなのです」

解説

この言葉は、許しと愛の本質的な結びつきを説いている。アンジェロウは、許しは単なる感情の優しさや感傷ではなく、深い愛と勇気に基づいた行為であると強調している。許すということは過去の傷に区切りをつけ、前へ進むための主体的な決断である。

背景には、アメリカにおける人種差別や個人的な苦難の歴史がある。アンジェロウ自身、理不尽な差別や暴力に直面しながらも、憎しみに囚われず、愛と許しを選ぶことの大切さを身をもって示した。彼女にとって許しは、弱さの表現ではなく、強さと解放の行為であった。

現代においても、この言葉は普遍的な価値を持つ。人間関係においても社会においても、過去の傷や対立に囚われ続ければ前進できない。アンジェロウの言葉は、許しとは愛から生まれる勇気ある決断であり、それによって自分自身も解放されるのだという真理を示している。

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