「私は黒人としての経験について語りますが、常に人間の在り方について語っているのです」

- 1928年4月4日~2014年5月28日(86歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 詩人、作家、歌手、舞台俳優、公民権運動活動家
英文
”I speak to the black experience, but I am always talking about the human condition.”
日本語訳
「私は黒人としての経験について語りますが、常に人間の在り方について語っているのです」
解説
この言葉は、マヤ・アンジェロウが自身の語りの普遍性を示したものである。彼女は黒人女性としての体験を基盤に語るが、その核心には人間全体に共通する苦しみや喜び、希望や不安がある。個別的な体験を出発点としつつも、それを普遍的な「人間の条件」へと昇華させている点が重要である。
歴史的背景を考えると、アンジェロウは公民権運動や人種差別といったアメリカ社会の不正義を生き抜き、それを作品や発言に反映させた。しかし彼女は単なる黒人文学の枠にとどまらず、人間存在の根源的な問いを扱う表現者として位置づけられている。
現代においても、この言葉は響きを持つ。人種、性別、文化の違いを超えて、特定の体験を普遍的な人間の物語へとつなげる力は、芸術や文学の真価を示すものである。アンジェロウの言葉は、個の体験が世界全体の理解につながるという希望を私たちに伝えているのである。
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