「生きることへの恐れとは何でしょうか。それは死ぬことをひどく恐れることです。それは、臆病さや意気地のなさから、本来果たすべきことをしないことです。その解毒剤は、自分自身に対して全面的に責任を持つこと――自分が費やす時間と占める空間に責任を持つことです。自分がここで何をすべきかわからないなら、とにかく何か良いことをしなさい」

マヤ・アンジェロウ(画像はイメージです)
マヤ・アンジェロウ(画像はイメージです)
  • 1928年4月4日~2014年5月28日(86歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 詩人、作家、歌手、舞台俳優、公民権運動活動家

英文

”What is a fear of living? It’s being preeminently afraid of dying. It is not doing what you came here to do, out of timidity and spinelessness. The antidote is to take full responsibility for yourself – for the time you take up and the space you occupy. If you don’t know what you’re here to do, then just do some good.”

日本語訳

「生きることへの恐れとは何でしょうか。それは死ぬことをひどく恐れることです。それは、臆病さや意気地のなさから、本来果たすべきことをしないことです。その解毒剤は、自分自身に対して全面的に責任を持つこと――自分が費やす時間と占める空間に責任を持つことです。自分がここで何をすべきかわからないなら、とにかく何か良いことをしなさい」

解説

この言葉は、マヤ・アンジェロウが生きる勇気と自己責任の本質を語ったものである。彼女は「生きることへの恐れ」を、死への過剰な恐怖と結びつけ、それが人を臆病にし、使命を果たさないまま過ごさせると指摘している。そしてその克服法として、自分の存在と行為に責任を持ち、もし使命が見えなくても「善を行う」ことを提案している。

アンジェロウは、差別や困難に直面しながらも、詩や演説、活動を通じて生涯を通じて強い自己表現を行った人物である。その背景には、生きることを恐れず、自分の声と行為に責任を持つ姿勢があった。この言葉は、彼女自身の生き方を凝縮した人生哲学の一端である。

現代においても、この名言は大きな意義を持つ。多くの人が「自分の使命」を見失い、不安や恐れにとらわれることがある。しかしアンジェロウは、使命が不明確であっても、人に善をもたらす行動そのものが人生を意味あるものにすると示している。つまりこの言葉は、恐れを乗り越え、自分の時間と空間に責任を持ち、積極的に生きることを促す普遍的なメッセージである。

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