「女性は、政府の審議に直接的な参加を一切認められないまま恣意的に支配されるのではなく、代表者を持つべきです」

- 1759年4月27日~1797年9月10日(38歳没)
- イギリス出身
- 作家、哲学者
英文
”Women ought to have representatives, instead of being arbitrarily governed without any direct share allowed them in the deliberations of government.”
日本語訳
「女性は、政府の審議に直接的な参加を一切認められないまま恣意的に支配されるのではなく、代表者を持つべきです」
解説
この言葉は、女性の政治的代表権の必要性を明確に主張している。当時の社会では、女性は国家の法律や政策に従わされながらも、意思決定に関与する権利を持たなかった。著者はその不合理を批判し、女性もまた市民として政治に代表されるべきだと訴えたのである。
この発言は、近代的な民主主義の核心に迫るものである。もし代表なくして課税や法の適用を受けるなら、それは専制と変わらない。著者は、女性が「支配されるだけの存在」であることを否定し、男女を問わず市民には代表権が必要だと主張した。これは女性参政権運動の先駆けともいえる思想であった。
現代においては、多くの国で女性参政権が実現しているが、この名言は依然として示唆に富む。政治における女性の数的代表だけでなく、意思決定の場で実質的な影響力を持つことが求められている。つまり、この言葉は形式的平等ではなく実質的な政治参加の重要性を強調する普遍的な原則を示しているのである。
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