「独立は人生の最大の祝福であり、あらゆる徳の基盤であると私は長らく考えてきました。そして私は、たとえ荒れ果てた荒野で生きることになろうとも、欲望を抑えることで独立を必ず守ります」

- 1759年4月27日~1797年9月10日(38歳没)
- イギリス出身
- 作家、哲学者
英文
”Independence I have long considered as the grand blessing of life, the basis of every virtue; and independence I will ever secure by contracting my wants, though I were to live on a barren heath.”
日本語訳
「独立は人生の最大の祝福であり、あらゆる徳の基盤であると私は長らく考えてきました。そして私は、たとえ荒れ果てた荒野で生きることになろうとも、欲望を抑えることで独立を必ず守ります」
解説
この言葉は、独立こそが人間の尊厳と徳の根本であるという著者の強い信念を示している。独立は経済的な自立にとどまらず、精神的な自律をも意味しており、それなくしては真の徳は成り立たないと主張している。さらに著者は、自らの欲望を制御することで、どのような環境にあっても独立を維持できると述べている。
この思想は、18世紀の女性にとって特に急進的であった。当時、女性は経済的にも社会的にも男性に依存するよう仕向けられており、独立を望むこと自体が挑戦的であった。著者はその状況に抗い、欲望を抑えてでも自立を守る姿勢こそが徳の実践であると説いたのである。ここにはストア派哲学的な自己克己の精神も反映している。
現代においても、この名言は深い意義を持つ。経済的安定や社会的地位に依存することなく、自らの生き方を選び取るには、欲望をコントロールし、必要最小限で満足する力が不可欠である。この言葉は、消費社会に生きる私たちに、独立と徳を守るための普遍的な指針を示しているのである。
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