「すべてが終わるとき、私はこう言いたいのです。私の人生は驚嘆に嫁いだ花嫁であった、と。私は花婿となり、この世界を腕に抱いたのだ、と」

メアリー・オリバー(画像はイメージです)
メアリー・オリバー(画像はイメージです)
  • 1935年9月10日~2019年1月17日(83歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 詩人、作家、ピュリッツァー賞受賞者

英文

”When it’s over, I want to say: all my life I was a bride married to amazement. I was the bridegroom, taking the world into my arms.”

日本語訳

「すべてが終わるとき、私はこう言いたいのです。私の人生は驚嘆に嫁いだ花嫁であった、と。私は花婿となり、この世界を腕に抱いたのだ、と」

解説

この言葉は、人生の最後にどうありたいかというメアリー・オリバーの願いを示している。彼女は驚きや感嘆を人生の伴侶とし、世界を愛し抱きしめる者として生きたいと語る。ここでの「花嫁」と「花婿」という二重の比喩は、受け入れる側と抱きしめる側という両極の姿を表し、人生への全的な参与を意味している。

オリバーの詩の特徴は、自然や日常の瞬間に宿る驚異と畏敬の感覚を徹底的に大切にする姿勢である。驚嘆を「花嫁」とし、世界を抱く「花婿」となることは、受動と能動、受容と愛情を同時に体現する生き方を象徴している。彼女にとって生きることは単なる存在ではなく、世界に驚き続け、愛し続ける行為なのである。

現代に生きる私たちにとっても、この言葉は人生の在り方を問いかける。日々の習慣や仕事に追われる中でも、驚きと愛を見失わないことが、最後に「良き人生だった」と言える条件になる。オリバーの比喩は、人生を祝祭のように受け止める心の姿勢を強く教えているのである。

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