「家庭という単位は、教育の過程にとって、そして個人と国家の発展にとって根本的なものである。ゆえに、家庭を促進し、社会の結束と対話を助ける政策が必要とされる」

教皇ベネディクト16世(画像はイメージです)
教皇ベネディクト16世(画像はイメージです)
  • 1927年4月16日~2022年12月31日(95歳没)
  • ドイツ出身
  • ローマ教皇(在位2005年~2013年)、神学者、枢機卿

英文

”The family unit is fundamental for the educational process and for the development both of individuals and states; hence there is a need for policies which promote the family and aid social cohesion and dialogue.”

日本語訳

「家庭という単位は、教育の過程にとって、そして個人と国家の発展にとって根本的なものである。ゆえに、家庭を促進し、社会の結束と対話を助ける政策が必要とされる」

解説

この言葉は、家庭の基盤的役割を強調している。家庭は人間が最初に愛を学び、価値観を身につけ、社会性を育む場である。そのため、教育の出発点であり、また国家全体の発展を支える根幹ともなる。つまり、家庭は個人形成と社会秩序の双方を支える基礎であるとされる。

歴史的に見ても、カトリック教会は家庭を「小さな教会」と呼び、信仰と社会の最小単位として重視してきた。ベネディクト16世は、この伝統を踏まえ、家庭を守り支援する政策の必要性を訴えている。特に少子化や家庭崩壊が社会問題となる現代において、この視点は切実である。

現代社会では、経済的プレッシャーや価値観の変化によって家庭が弱体化しやすい状況がある。この名言は、国家や社会が家庭支援政策を整備し、対話と結束を促す努力を求めている。例えば、育児支援や教育制度の改善、家族の絆を深める文化活動などが具体的な施策となる。ここには、家庭が健全であってこそ、個人も国家も持続的に発展できるという普遍的な視点が込められている。

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