「私は人々と交わりを持ちたいと願っている。それが最も重要なことである」

教皇ヨハネ・パウロ2世(画像はイメージです)
教皇ヨハネ・パウロ2世(画像はイメージです)
  • 1920年5月18日~2005年4月2日(84歳没)
  • ポーランド出身
  • ローマ教皇、哲学者、神学者

英文

”I hope to have communion with the people, that is the most important thing.”

日本語訳

「私は人々と交わりを持ちたいと願っている。それが最も重要なことである」

解説

この言葉は、ヨハネ・パウロ2世が信仰者と指導者の関係の在り方を示したものである。彼にとって教皇の務めは単なる権威の保持ではなく、人々との直接的で心からの交わりにあった。ここで語られる「交わり」とは、単なる会話や接触ではなく、信仰と生活を共有する深い連帯を意味している。

歴史的背景として、ヨハネ・パウロ2世は世界各地を訪れ、多くの人々と直接触れ合う姿勢を貫いた最初の教皇の一人であった。冷戦下のポーランド訪問や各国での説教は、単に教義を説くだけでなく、人々の苦しみや希望に寄り添う行為であった。この言葉はその姿勢を端的に表現している。

現代においても、この名言はリーダーシップと共同体の関係を考える上で普遍的である。組織や社会の指導者が権威や制度に依存するだけでなく、人々との信頼関係や共感を大切にする姿勢を持つことは不可欠である。この言葉は、真のリーダーシップとは距離を置くことではなく、人々と共に歩む姿勢にあることを示しているのである。

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